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蓮花池

 蓮花池は、昆明市街地の北部、文教地区のすぐそばに位置します。約500m四方の小さな池ですが、昔から人々に愛されてきた由緒のある池です。
 この池の水は地下から自然に湧き出ているもので、伝説によると、池の底には龍の目玉が5つあり、そこから清流が湧き出てくるといわれています。明の頃には既に、きれいな蓮の花が咲く池として広く知られていました。
 蓮花池は明の終わりから清の初めにかけて、歴史の舞台にも登場してきます。
 1659年、雲南に逃れてきた明の永暦帝を追って、呉三桂の清軍がこの地にやってきました。永暦帝は雲南省西部からミャンマーにまで逃げましたが、最後には捕らえられ、1662年、昆明で最期を迎えました。この永暦帝が葬られたといわれているのが、この蓮花池です。一説によると、彼の遺灰はこの池にまかれたといいます。現在、池の西側には「明永暦帝之墓」の石碑も建てられています。
 呉三桂とともに雲南にやってきたのが、彼の妻であり、「傾国の美人」ともいわれている陳円円です。呉三桂は元々明の将軍で、要所である山海関を守っていましたが、妻の陳円円が清に奪われたと知り、清に寝返ったのでした。こうして明は滅びました。清の将軍として雲南で永暦帝の亡命政権を崩壊させた呉三桂は、1673年、この地で独立を図り(国号は『周』)反乱を起こしますが、失敗します。陳円円もこの時(1681年)にこの蓮花池に身を投げて自殺したといわれています。現在、池の西側には彼女の像も建てられています。また、この池には、彼女の残した財宝が眠っているという伝説もあります。
 このように、雲南の歴史とも深い関わりを持ち、非常に由緒のある蓮花池ですが、現在では荒れ果てた姿をさらけ出しています。池の周囲は市街地となったため、池の水も排水でよどみ、蓮の花の姿ももう見ることはできません。崩れかかった橋や歩道が更に寂れた印象を深くしています。訪れる人も稀で、肝試しには最適の場所ともいえるでしょう。
 昆明市では、このような蓮花池をもう一度市民の憩いの場として復活させようと、2007年1月から、新たに市民公園として整備するための工事を進めています。昆明市の名所の1つとして、再び脚光を浴びる日ももうすぐです。

 




 

     
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